ビンゴビンゴ 吉村達也著 を読み終えました。 一応ホラーという格付け?らしい。 ですが、物語自体はあまり怖くはありませんでした。 雰囲気はね、そりゃね、怖いさ。怖いともさ。夜中にひとりで読んでたらね。 何も読んでなくても怖いっての。 恐怖というよりはミステリー。 児童向きかな、と思った作品です。 ストーリーの構成は楽しめました。 文章が自分の趣味に合っていなかったのが残念。 もう少し描写を増やせるんじゃないかと思います。でもな、これで描写増やしたら一冊じゃまとまりきらないだろうな。 この本を買った動機はただひとつ。 装丁がFateに似てたんですよ……ッ! でも中身は違いましたね。百物語をきっかけに、さまざまな怪奇現象、謎がでてくるでてくる。 最後まで飽きさせない展開でなかなかおもしろかったです。 ただ、なあ。 これはもう趣味としか言いようがないのですけど、ほんと、文章が合いませんでした。 どうも軽い感じがしました。 好みが宮部みゆきや北村薫ですからしょうがないのかもしれませんけど。 これだけが残念で仕方ない。 文章をあまり気にしない方なら楽しいと思える夏のお話だと思います。 展開も趣向を凝らしてあるし。一筋縄じゃない。青春の一ページだけで終わらせないところとか。 小説として楽しむというより、ストーリー展開を学ばせていただいた気がします。学んだからといって血となり骨となるわけでは決してなくて……つまりこれからの創作に生かされるとは限りませんが、勉強にはなりました。 ごちそうさまです。 |